脂肪吸引の手術を受けたあと、身体の感覚がなかなか戻らない、しびれたような感じが続くなどの 症状を訴える場合があります。これは、吸引のとき、差し込んだカニューレで脂肪の周囲の組織を傷 つけてしまったときに起こります。筋肉や皮膚、皮神経を損傷すると、感覚の鈍さが続く「知覚鈍麻」 になったり、逆にしびれてしまう「知覚過敏」になったりします。また、麻酔の失敗によって同じよ うな症状が出る人もいます。
脂肪吸引というと、かんたんに行われるように感じますが、人体に穴を開けたりす るのは高度な医療行為であり、手術です。手術後のアフターケアがじゅうぶんに行われな いと、リンパの流れが停滞してむくみが出たままの状態になります。そのままほおってお くと、その部分の線維化がおきて、むくんだままの状態が固定されることになります。せ っかく吸引して脂肪がなくなっても、むくんだ状態だと意味がありませんよね。
これは、下半身、とくにふくらはぎなど、ふだんでもむくみやすい部分に起こりやすい現 象です。施術による一過性のものなら、体質や個人差もあり時間とともに引いてくれますが、 長期化、固定化してしまうのは、明らかに失敗です。
両腿の脂肪吸引で、大量出血したという例もあります。その人は、術後足の腫れが引かず 一時は歩行困難にまでなって、足の色が変色してしまったそうです。その後は貧血で倒れてし まい、他の病院で輸血をする事態に。
他にも、脂肪吸引手術で亡くなった事件が取り上げられたことがありました。これはまれなケースではありますが、必要な脂肪まで取りすぎて体の機能を失うと、命 の危険にさらされるのです。
こうなると医師に責任を追及したところで、けっきょく泣くのは自分自身です。一歩間違える と大変なリスクを負うものだということを、しっかり頭の中にいれておきたいと思います。 脂肪吸引は、全身麻酔を行う大がかりな外科手術だということも、忘れないでいたいと思います。
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